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それぞれの禁煙エレジー

探偵ハリーの半分ハードボイルドな日常 Part2
TOP探偵ハリーの半分ハードボイルドな日常 Part2

後記

後記

「探偵ハリーの〜Part2」、いかがだったでしょうか?
今回は、前作のキャラクターを活かしつつ、ハリーの過去・ダークな面を表現して見ました。

書きながら、ハリーはこんな時どんな風に感じるだろうか、と感情移入しながら書きました。
実際ハリーのようにカタルシスは起きませんでした(笑)が、書きながら自分の心に触れる瞬間が何度かあり最後まで楽しく書くことができました。

この物語を書く上で強くインスピレーションを受けたのが、「パプリカ」という作品です。
これは、「時をかける少女」などで有名な「筒井 康隆」氏の作品を原作にした映画です。

人の夢の世界に入ることができる「DCミニ」という発明を通して、人の心の中の狂気を癒すサイコセラピストの活躍を描いたアニメーション作品で、その鮮やかな映像世界は、必見の価値ありです。

映画の中の主人公は「千葉敦子」という女性セラピストで、「パプリカ」とは彼女のサイコセラピストのもう一つ別の人格。

「パプリカ」が人の夢の中に入って人を癒すシーンを、「探偵ハリーの〜Part2」の中の「佐伯礼子」に重ねてみました。

・パプリカ(DVD)
・パプリカ(本)
・筒井 康隆(本)

普段見る夢は、もっと脈絡がなかったり、つじつまが合わないことの方が多く、「探偵ハリーの〜Part2」の中のハリーの夢もどこまでつじつまが合うようにするかのさじ加減に苦労しました。

また心理的なセラピーについてはまだ余り知られていないことを前提に、ごく一般的な手法とか原則を用いています。
チャンスがあったらこのあたりも書いてみたいと思います。

(2008-01-06)

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